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東京広島県人会

活動報告

平成29年 東京広島県人会 70周年記念 新春懇親パーティー

2017年1月24日 開催

今年創立70周年を迎えた東京広島県人会の新春懇親パーティが1月24日(火)品川プリンスホテルで開催された。オリンピックでメダルを獲得した金藤理絵選手、山縣亮太選手ら、そして数々の受賞に輝くアニメ「この世界の片隅に」の片渕須直監督、出演した「のん」さんらの参加、さらには昨年優勝したカープの緒方孝市監督の登場など会場は大きな盛り上がりを見せた。

当日、会場の品川プリンスホテルには、開宴の午後6時前から東京はもちろん地元広島や各地から次々と参加者が集まり、およそ千人が参加した。
午後6時に開会し、まず長年にわたって東京広島県人会に貢献されてきた角田式美初代幹事長など、昨年逝去された方々に黙とうを捧げた。

最初に大竹美喜会長が「昨年はアメリカで新しい大統領が誕生し歴史的な分水嶺だったかもしれない。一方日本は広島の年だった。私は9代目の会長になるが70周年を迎えた今年の新春パーティが盛大に催されることはたいへん嬉しい。5月19日には広島財界の要請もあり、広島で70周年の記念の懇親会を開催する。国内に9、海外に28の県人会があるが、広島への参加を呼びかけている。今日お集りの皆様もこぞってご参加いただきたい。本年皆様に大いなる幸せが訪れますよう祈念します」と挨拶された。

 

続いて湯﨑英彦県知事が「70周年の県人会が盛大に催されて例年に増してのお慶びを申し上げたい。昨年は広島イヤーだった。マツダの世界的な受賞に始まり、オバマ大統領の来訪、オリンピックでの本県出身選手の大活躍、カープの25年ぶりの優勝、それに都道府県の『美肌ランキング1位』や『売れ筋商品ランキング』で『広島』が『小結』となっ

たり、『この世界の片隅に』がキネマ旬報第1位となったりで、広島が大変盛り上がり、知事冥利に尽きると言ってよかった。さらには平成27年の国勢調査の結果、広島県が40年振りに『社会増』となって人口の減少に歯止めがかかり始めたという大きなニュースも飛び込んだ。」と話した。

そして湯﨑知事は「今年はカープが日本一となり、サンフレッチェも優勝して50万人が集まるパレードが出来たらと夢みている。3月には『さとやま未来博』がスタート、『廃校リノベーション』をクラウドファンディングで計画したり、『学びの変革』を国に先駆けて進めたりと、昨年以上に盛り上がるよう頑張りたい」と強調された。

 

ここで多忙な中駆けつけていただいた岸田文雄外務大臣が祝辞を述べられた後、来賓の宇田伸県議会議長と、旭日大綬章を受けた中川秀直氏が紹介され、さらに経済界や国会議員、地元市町長なども紹介されて、児玉幸治副会長の発声により、広島の各蔵元から提供された日本酒で乾杯し懇談がスタートした。会場には名物のお好み焼きなど地元の料理や食材も登場した他、茶道上田宗箇流の添え釜もあり、あちこちで楽しそうな会話が交わされていた。

 

 

 

今回の新春パーティでは、70周年にふさわしい企画として、まずオリンピックの水泳200m平泳ぎで金メダルを獲得した庄原市出身の金藤理絵選手、陸上400mリレー銀メダルの広島市出身の山縣亮太選手、尾道市出身で卓球女子日本代表の村上恭和監督、金藤選手のコーチの加藤健志水泳日本代表コーチが登場した。インタビューで日頃の練習ぶりやオリンピックでのエピソードなども披露され、盛んな声援を受けた。

 

 

 

続いて、国内だけでなく海外でも大ヒット上映中のアニメーション映画「この世界の片隅に」で、“主役の声”を演じた女優の「のん」さん、片渕須直監督、真木太郎プロデューサーが登壇した。映画はキネマ旬報の日本映画第1位に選ばれたほか監督賞も受賞し、ブルーリボン賞でも監督賞に選ばれるなど多くの賞を受賞した。壇上では「のん」さんが広島弁をどのように練習したのか、また片渕監督や真木プロデューサーが作品への思いや制作の苦労を話してくれた。

 

 

 

 

いよいよカープのコーナーになると会場から一段と声援が大きくなる中、スクリーンに優勝シーンが上映された。松田一宏オーナー代行と緒方孝市監督が登場すると、会場からは一層大きな拍手が送られた二人はそれぞれ優勝の喜びを語ってくれたが、緒方監督は「連続優勝と日本一を目指す」と決意を新たにしていた。出席できなかった新井貴浩、田中広輔、丸佳浩、安部友裕、鈴木誠也の各選手が、RCCの協力でビデオメッセージで登場し、応援への感謝や今シーズンへの抱負を語り、花を添えてくれた。

 

 

さらに、青山学院大学陸上競技部の原晋監督、世羅高校陸上競技部の岩本真弥監督、大相撲の高田川勝巳親方、サンフレッチェ広島の織田秀和社長が登壇し一言挨拶したのに続いて、各界で活躍している方々が壇上で紹介された。

ここで広島県から「さとやま未来博」や「学びの変革」についての説明と協力要請が有り、「ひろしま、宝島レディ」の二人から観光PRが行われた。

そして松尾康二副会長が、シューベルトの交響曲「未完成」を会場に流しながら、「広島」への熱い思いを語って中締めとなり、参加者は「今度は広島で会いましょう」などと話しながら、名残惜しそうに会場を後にした。