このたびの西日本豪雨では，県内全域で土砂災害や河川の氾濫が多数発生し，
非常に多くの尊い命が奪われたことをはじめ，家屋被害，そして，農林水産業，
商工業等の本県産業も大きく打撃を受けるなど，本県に戦後最大級の被害をもたらしました。

観光関連産業におきましても，ホテルや旅館等の宿泊施設において，
直接被災された施設があるとともに，直接の被害は限定的だったものの，
大規模な断水や交通遮断の影響を受け，営業休止や多数の予約キャンセル等が
発生した状況でありました。

さらに，今回の災害により「観光地ひろしま」のイメージが変わってしまい，
直接的な被害を受けていない，又は被害が限定的であった観光地や観光施設についても，
来訪される観光客は激減し，宿泊のキャンセルも多数発生するほか，
飲食店や土産物店等の関連産業にも大きな影響を及ぼす，
いわゆる風評被害が生じているところであります。
（７月２４日発表：本県推計：県内宿泊施設のキャンセル件数　約１２万件，
キャンセル人泊数　約１８万人泊，キャンセルによる影響額　約４５億円）

現在，山陽本線の一部，呉線，芸備線の一部で不通の状態が続いていますが，
広島空港を離発着する航空便及び新幹線は通常どおりの運行をし，
また，山陽自動車道，中国自動車道，中国やまなみ街道，
そして瀬戸内しまなみ海道も全通しており，
・２つの世界遺産「宮島」，「平和記念公園・原爆ドーム」
・瀬戸内ならではの魅力を有する「鞆の浦」，「しまなみ海道」
・ラビットアイランドとして外国人にも人気の「大久野島」
・中国山地の豊かな自然と文化を体感できる「三次ワイナリー」，
「備北丘陵公園」，「神楽門前湯治村」
などの本県を代表する観光拠点はいずれも，通常どおりの営業・運営を行っており，
来訪されるお客様を，これまで同様に，あたたかく心を込めてお迎えする体制が整っております。

東京広島県人会会員の皆様方には，こうした状況を御勘案いただき，
「故郷ひろしま・ゆかりの地ひろしま」に是非，御来訪いただきますとともに，
関係の方々へも「観光地ひろしま」の多くは通常の営業・運営に戻っているということを
広くお伝えくださいますようお願い申し上げます。

併せて，会員の皆様の中で，会社経営や団体運営などを担われる御役職の方，
会議開催の担当或いは社員教育等を担当されている方，
会社内の親睦会の幹事の方もいらっしゃると思います。
こうした皆様方には，本県内施設での会議や展示会の開催，
本県の中山間地体験を盛り込んだ社員研修，本県の山海の幸を堪能した親睦旅行など，
本県の魅力を存分に生かした企画を，御検討賜りますようお願いいたします。

県観光課としましても，引き続き，本県観光資源の魅力の磨き上げと
満足度の高い旅行をしていただくよう受入環境等の整備などに取り組んで参る所存でございますので，
皆様方の御理解御協力を賜りますよう，何卒，よろしくお願い申し上げます。

平成30年８月２日
広島県商工労働局観光課長　山本栄典

（御参考）
本県の観光情報を掲載している「ひろしま観光ナビ」において，
大雨災害に伴う広島県内の観光地への影響等について御紹介しています
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