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東京広島県人会

事務局便り

【事務局便り】広島観光連盟(HIT)のプロェジュト第4弾 「つなげるアート」

親愛なる東京広島県人会の皆様、

 

初めまして。今年の10月、広島空港に誕生する「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」の企画提案・実行責任を兄弟で担っている、グティエレス一郎・実と申します。
◆広島県の「姉妹州」◆

初めにご紹介したいのが、広島県人の皆様にはメキシコに「姉妹州」があるということです。

広島が誇る大企業マツダのメキシコ進出をきっかけとして、2014年に広島県がメキシコのグアナファト州と友好提携を結びました。それを機に、
広島県とグアナファト州の間で、映画、スポーツ、食、音楽、学術交流など多岐にわたる交流が展開されています。

特筆すべきは、東京オリンピックの際、広島は県を挙げて、メキシコの全競技の五輪選手の事前合宿を受け入れたということです。

この間の友好提携を通訳として支えてきたグティエレス実は、広島県の受け入れを記念し、「広島・メキシコオリンピック委員会友好記念壁画」を企画し、メキシコ市のオリンピック委員会本部で巨大壁画の制作が実現しました。
友好提携10周を記念して湯崎県知事がメキシコを訪問した際にも見学に来ていただきました。今回広島空港に描く壁画は、その「お返し」となるものなのです。

◆共通する平和の取り組み◆

今年の秋、広島空港で描く「核のない世界へ 広島メキシコ友好壁画」で焦点が当てたいのは、両者に共通する核のない世界に向けた平和の取り組み、です。

昨年、広島と長崎を始め全国の被爆者組織である日本被団協がノーベル平和賞を受賞しました。ここまでの広島のが平和、非核への取り組みで世界をリードしてきたのは、皆さんご承知の通りです。

一方メキシコも60年以上前から世界の非核外交の先頭に立ってきた国です。ラテンアメリカ・カリブ核兵器禁止条約(通称:トラテロルコ条約)はメキシコが主導し、1968年に発効にこぎつけたのです。
その努力が評価され、メキシコ人外交官の故ガルシア・ロブレスが1982年にノーベル平和賞を受賞しました。

◆メキシコ人壁画家と多くのご賛同◆

原爆投下80年の節目に制作する巨大壁画は、世界25カ国以上で制作した実績があるメキシコ人壁画家、アドリー・デル・ロシオとカルロス・アルベルトGH姉弟が制作いたします。両国のノーベル平和賞受賞者の功績を称え、

広島から世界の空  に向けて核のない平和な未来のメッセージを発信すべく、広島空港の外壁に計200平方メートル超の壁面に描かれます。

広島県とグアナファト州の賛同をいただき、昨年オスロでノーベル賞を手にした日本被団協の箕牧智之代表委員(広島県被団協理事長)ご本人も壁画の発表の記者会見に駆けつけていただきました。

さらに今回の壁画は、広島観光連盟(HIT)のチーフプロデューサー山邊昌太郎が「広島を世界一アートな街にする」というビジョンを実現すべく立ち上げた「つなげるアート」プロジェクトの第4弾の作品として登録されます。

◆共に刻む新たな歴史◆

これらの背景を経て、広島に描かれる歴史的な巨大壁画を実現すべく、皆様のご支援を呼びかけております。核のない平和な世界に向けた歴史の新たな1ページを、皆様と共に刻みたいと思っております。

ご支援は下記のクラウドファンディング)で募っております。皆様からの温かいご支援を、心よりお待ちしております。
壁画の完成披露式は10月15日を予定してますので、帰広の際には是非ご覧になってください。

https://readyfor.jp/projects/hiroshima-mexico

 

——ご関心のある方へ——
※朝日新聞でも大きく取り上げていただきました。ぜひ、ご一読ください。

https://www.asahi.com/articles/AST7R3FWVT7RPITB00GM.html

 

※広島の湯崎県知事のメッセージもいただきましたので、ご紹介いたします(全文):
「広島県とメキシコの交流は、県内企業がメキシコ・グアナファト州に進出し、2014年に本県とグアナファト州が友好提携を締結したことをきっかけに深まり、

メキシコオリンピック代表団の事前合宿地として選手の受け入れなど様々な交流が行わ れてれてきました。

本プロジェクトは広島県とグアナファト州をはじめとするメキシコ合衆国との更なる友好促進につながるものと期待しております。

また、メキシコは、核兵器禁止条約の国連での採択に大きな役割を果たすなど、広島県はその志に深く共感しており、被爆・終戦80年となる今年、広島の玄関口である広島空港から、

核のない世界をテーマとするこの壁画を通じて、平和のメッセージを発信できることは、大きな意義があると考えています。

多くの方が、この壁画の前で足を止め、核兵器のない平和な世界の実現に向け、心を寄せていただけることを願っています。」