活動報告
令和元年 東京広島県人会 秋季役員懇親会
令和元年10月10日(水)18時より東京ドームホテルで「東京広島県人会 秋季役員懇親会」が開催された。
開会に先立ち、本年7月に御逝去された、東京広島県人会前副会長 山本治郎様、並びに東京広島県人会相談役 新見博様、お二人に哀悼の意を表し黙とうが捧げられた。
始めに大竹美喜会長よりご挨拶
「令和元年を迎えたが、日本は災害被害が全国で発生しており、また今日も大型台風(台風19号)の接近が心配されています。国連気候変動サミットで16歳のグレタ・トゥンベリさんが怒りの演説をされたが、私達はこの嘆きと怒りに耳を傾け、課題の解決に向け行動すべき時ではないか、次の世代に責任を持たなければいけないと個人的に思っています。平成26、30年には広島でも大きな災害があり復興に御尽力頂いているところでございます。
本日は皆様にご相談があります。私は郷土愛の持ち主でありますが、広島県の企業と東京の私達が何か一緒に考え、行動できることがあるのではと、長年提言していますがまだ実現に至っていません。広島には、世界的にも全国的にもNO.1シェアの企業、またそれを支えるはるかに多数の企業があるとのことで、県と協力しながら、お役に立つことを実行に移していきたいと思います。
理事会でもご質問させて頂きましたが、ドイツでも実例があるように、これからはAIやIoTを利用することで人口が減っても一人当たりの生産性を高められ、県にいても可能であろうと思います。県と協力しながら、会員と広島県の企業を結びつける場を提供したいと考えております。
昨今、企業の不祥事をみても経営は利益、数値だけに追われているのではと反省するところであり、「叡智学園」でも知識だけではなく人格を育てる教育をして頂きたいと思います。
最後にカープは残念な結果となりましたが新監督と共にまた頑張っていただき、スポーツ、教育、企業、広島が元気になるお手伝いをしたいと思います。
本日、政界財界はもとより、各地からの皆様に感謝を申し上げるとともに、この場を活用頂けるようお願い申し上げます。」
続いて湯﨑英彦広島県知事より来賓のご挨拶
「まず昨年の災害については多くのご支援、ご協力を賜っているところで、改めて感謝を申し上げます。復興については、日常生活、経済活動などマクロでは通常に戻っていますが、直接の被災者の住宅や、被災企業の再建はまだ復興途中であり、インフラ修理、砂防新設なども多数のため、苦労をしているところですが、改めて力を入れて、支援復興を進めていきたいと思っています。
また、良くないニュースとして、カープがリーグ優勝を逃し、サンフレッチェも優勝は難しいのですが、これまでが恵まれすぎていたということで、来年に向けてまた巻き返しをはかりたいところで、このような中でバスケットBリーグのドラゴンフライズが健闘しており元気をもらっています。
経済については、製造業については横ばいのセクターが出始めているという状況ではありますが、広島経済の足元は引き続き力強く、企業環境も良いので、国際的リスクに注意しながら、なんとか踏ん張っていきたいと思います。
また県では「未来チャレンジビジョン 10年計画」を推し進めているところですが、次の計画としてデジタルトランスフォーメーションを大きな鍵として考えており、この計画を全国自治体、国にいち早く先駆けて、最初に進めていこうと考えています。山田仁副知事を本部長とする推進本部を設置し、県全体にデジタルトランスフォーメーションを推進していくよう、頑張っているところで、また日本一が増えるのを楽しみにして頂きたいと思います。世界を変える、デジタルトランスフォーメーションについては早くやった方が勝ちで、この件については東京の皆様のITの力が重要で、一緒に協力して進めていきたいと思っています。
課題も山積ですが、広島県は元気いっぱいということをご理解頂き、また皆様のお力を頂けたらと思います。また平素から東京広島県人会の皆様には色々な形でご支援を頂き、本当に有難うございます。これからも東京広島県人会の発展を祈念致します。」
続いて中本隆志県議会議長のご挨拶
「皆様には本県の発展のため、郷土に多大なご尽力を賜り、心より感謝を申し上げます。昨年7月の豪雨から1年余り、本県は引き続き被災された皆様の支援をはじめ被災地の早期復旧に全力で取り組んでいるところでございます。
来月24日にはフランシスコローマ法王が広島を訪問されることになり、世界に広島からの平和のメッセージを発信頂ければ、本県の目指す核兵器の無い世界の実現に向けて大きな後押しとなるものと期待しているところでございます。
消費税率10%の引き上げで今後の消費の冷え込み、米中貿易摩擦、日韓関係悪化など経済事情が危惧されているところです。今後も県内中小企業、小規模経営の支援を始め、郷土広島の発展に向けて引き続き全力を傾注していく所存です。各界の皆様の引き続きご支援ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。」
「東広島市の日本酒で乾杯条例」に則り日本酒で乾杯
乾杯のご発声は東京広島県人牛島信 副会長
「県人会には大竹会長に誘われ入会しました。叡智学園の開校式にも参加させていただき、改めてこれは歴史的偉業ではと今は思っています。広島で生まれたわけではありませんが、検事の時代も広島市におり、自分の足は広島に根が生えているのを感じています。広島県の未来、広島県人会の未来のために乾杯」
ご紹介させていただいた方々。(敬称略)
政界(受け付け順)
衆議院議員 佐藤 公治
国光 あやの
新谷 正義
畦元 将吾
小林 史明
参議院議員 森山 浩行
河井 あんり
片山 さつき
県副知事 山田 仁
県議会副議長 児玉 浩
市町首長
廿日市市長 眞野 勝弘
坂町長 吉田 隆行
世羅町長 奥田 正和
神石高原町 入江 嘉則
県団体関係
広島県商工会議所連合会 会頭 深山 英樹
(公財)広島市文化財団 理事長 円奈 勝治
(公財)ひろしま産業振興機構 副理事長 寄谷 純治
他県人会
京都広島県人会 副会長兼幹事長 小島 健治
近畿広島県人会 会長 立岩 文夫
近畿広島県人会 副会長 高升 啓次
ふくおか広島県人会 会長 井上 雄介
沖縄広島県人会 会長 迫 幸治
広島ゆかりの中央省庁
総務省 官房長 横田 真二
厚生労働省 大臣官房審議官 迫井 正深
厚生労働省 労働基準局賃金課長 五百籏頭 千奈美
独立行政法人労働政策研究・研修機構総務部長 中井雅之
続いて、祝電が披露されました。
福山市長 枝廣 直幹
安芸高田市長 浜田 一義
安芸太田町長 小坂 眞治
竹原市長 今榮 敏彦 様より
協賛品の協力会社、また宴会に提供された東広島市の日本酒、三次市と世羅町のワインもあわせて紹介されました。
続いてひとことスピーチが行われました。
広島交響楽団 東谷法史理事長、草田博専務理事より、「来年3月12日にすみだトリフォニーホールで行われる、広島交響楽団の2年ぶりの東京公演のご案内をさせて戴きます。ピアノはマルタ・アルゲリッチを迎え、上皇、上皇后陛下にも招待状をお贈りしています。皆様、ぜひお越しください。」
堂本昌二 三次市副市長より「今日も三次ワインをお楽しみください。三次市は今、本年5月に開館した「物の怪ミュージアム」で頑張っており、先般10万人の訪問者を突破したところです。三次の秋の良い季節が近づいています。どうぞ三次にお越しください。」
奥田正和 世羅町長より「世羅のワインは本年日本ワインコンクールにおいて銅賞を受賞しました。ワインは県内で広く造られておりますが、実は福山、三原のワインも世羅ワインの醸造長が指導に入っています。同様に美味しいはずです。また駅伝は来月から毎月大きな大会が世羅で行われ、実業団駅伝では中国大会から出場枠がひとつ増え、4つの出場枠で出られることになりました。また世羅高校も12月の高校駅伝に向かって頑張っているところです。どうぞ応援を宜しくお願い致します。」
福山市より福山市東京事務所の山本正彦所長より
「福山氏のランドマークである福山城が2022年に築城400年を迎えます。空襲罹災の再建から半世紀を経ましたが、老朽化も進み、耐震対策など、福山城顕彰事業として改築の基金を募っているところでございます。皆様のご協力をお願い申し上げます。」
当県人会顧問、水野勝之様より「初代藩主、水野勝成より数えて20代目でございます。備後に水野が入って400年、その3年後に築城。これから3年間で福山城の記念事業を行っていきますが、そのための基金のお願いに自ら伺うこともあります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。」
最後に、広島県観光課観光魅力創造グループ 石田雅之主査、渡辺夏菜主事より
「来年秋に広島で初めての大規模な芸術祭、『ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO』が開催されます。第1回は、三原、尾道、福山また島しょ部を舞台に20か所に現代アートが設置され、『せとうち広島デスティネーション』、『サイクリングしまなみ2020』とも合わせたビッグイベントとして県全体の観光を盛り上げていきたいと思います。宜しくお願い致します。」
東京広島県人会 金森貴哉幹事長より
令和2年の今後の日程について
・1/22(水)新春懇親パーティー (品川プリンスホテル)
・2/28(金)会員総会
・5/28(木)春季役員懇親会(東京ドームホテル)
・10/7(水)秋季役員懇親会(東京ドームホテル)
最後に、東京広島県人会 宮田年耕副会長より
「本日は多くの方にお集まり戴き令和元年の秋季懇親会も盛大に終えることができ、まことに有難うございました。即位の令を控え、慶事のあとにはまた良いことが続く、この波に乗り、広島県が益々発展することを祈念し、東京広島県人会も微力ではありますが、会長の元、叱咤激励を戴きながらお支えできたらと思います。本日は有難うございました。」
名残惜しいなか、これをもち秋季役員懇親会を中締めとさせて頂いた。