新連載　―「人生学」講義　第1回　―
2016年11月29日（火）広島県東京事務所会議室で開催した第1回学生応援セミナーの講義を連載でお届けいたします。
第1回目の講師は、東京広島県人会会長の大竹美喜氏（1939年生まれ。1974年アメリカンファミリー生命保険会社日本社を創業。2013年教育再生実行会議有識者委員）です。

「人生学」講義　第1回　大竹美喜氏
【４】人生は何度でもやり直せる

人生は一度ではないんですよ。何度でもやり直せる。これが、人生なんですよ。ですから、内定した職場が皆さんにとって本当に正しい選択であったかどうかというのは、入ってみなければわからないんですよ。実際に仕事をされてみて、最適の職場であったかどうかというのは、毎日毎日検証していただきたいというふうに思います。皆さんにとって一番大事なのは、ご自身の人生観であるし、一度しかない尊い命を無駄にしてほしくないから、申し上げているわけです。

これから先、皆さんが社会人となられて、どういう職場で、どういう挑戦をされるかということはそれぞれの人がお選びになればよろしいわけで、自分に忠実に素直に向き合って、自分の夢を実現していただくことが何よりも大切なことで、誰かに依存して、そしてまた誰かに甘えて面倒を見ていただこうというふうなお気持ちがおありの方は、一刻も早くそれをかなぐり捨てて、やはり庇護の下で自分の人生を歩もうというのはまず無理でございまして、皆さんには両親や親戚がいらっしゃると思いますが、最終的には一人でものを考えて一人で行動しなきゃならない時がやってくるわけで、親がいて親戚がいて、いろいろ周りの方のご支援を得られることは大変幸せなことなんですけれども、それをずっと生涯続けるというわけにはいかないんですよ。どこかで親も他界し、親戚からも離れていかざるをえない、自立しなきゃならん時は必ずやってくる。今からその準備をお始めになった方がよろしいのかなあと、このように思います。

『これから働き始める君たちへ』という本は、私が取締役を務めております産経新聞社で出した本で、7名の方に登場していただいているわけでございますが、私の人生は7名の中でも特別なキャラクターというか、特色がございまして、私のような人生を歩んでくださいと申し上げるわけではございませんが、皆さんの人生これから先、いろんな課題と直面されて、乗り越えられるか乗り越えられないか、いろいろなことが予想されるわけでございます。

私の場合、特殊な人生を歩んだ人間ですから、参考にはならないと思いますが、自分の人生を振り返ってみて、今の時代にぴったり合った生き方をしたんだということを実感しております。ちょっと早すぎたかなあというふうに思うんですが、やはり私の予想は当たりました。もうこれから地球的規模で変化が生じるわけだし、皆さんは地球的視野に立ってグローバルな人材になってほしい。安倍総理から任命を受けまして教育再生実行会議の委員として、皆さんのような方々を導く活動をさせていただいているわけです。国民として本当に豊かな人生を歩んでいただくために、どのように我々は手助けをしたらいいのかということを日夜悩みながら苦労しているわけです。

＞【「人生学」講義】 第1回学生応援セミナーより①
＞【「人生学」講義】 第1回学生応援セミナーより②
＞【「人生学」講義】 第1回学生応援セミナーより③

第2回広島U-30応援セミナーを11月22日に開催します。
お申込み・お問合せは、東京広島県人会事務局まで。